過活動膀胱の治療 行動療法と排尿訓練
過活動膀胱の治療には薬を使った方法と排尿訓練や骨盤底筋訓練などの行動療法があります。
今回は、行動療法についてまとめました。
排尿日誌についても触れています。
行動療法の中には生活習慣の改善も含まれます。
様々な角度からアプローチして過活動膀胱の改善を目指します。
過活動膀胱の男性は、尿意を感じることが多いので頻繁にトイレに行きたくなりますね。
そのためトイレに行きたくなるのがいつなのか気になってしまい、趣味に没頭できなかったり仕事に集中できなかったりしてしまいます。
過活動膀胱は、膀胱の筋肉が収縮しすぎてしまい尿があまりたまっていないのに、尿意を感じてしまいます。
神経因性のものとそうでないものの2つにわかれており、神経因性の場合は脳卒中やパーキンソン病、といった病気や脊髄損傷などの後遺症で起こります。
過活動膀胱を治すには、薬物を使用する方法の他、行動療法や排尿訓練を行う必要があります。
行動療法、排尿訓練のやり方
行動療法は、膀胱の排尿筋を鍛えるために行います。
行動療法には、生活指導、骨盤底筋訓練などがあります。
骨盤底筋訓練
骨盤底筋訓練は、骨盤底筋を動かし鍛えなおします。
これにより尿が出るのを制御する力を呼び戻します。
尿道や肛門付近を締めたり緩めたりするのが基本で、毎日行うことで少しずつ改善していきます。
排尿訓練
排尿訓練は、膀胱再訓練とも呼ばれ、自分で尿を出す間隔をあけていく訓練です。
少しずつ尿意を我慢することで、排尿筋の機能を戻していきます。
まずトイレにいくのを1回もしくは15分から30分我慢する、1日の中で回数を決めてトイレに行く、ということを行います。
少しずつ間隔をのばしていくのがポイントで、ゆっくりと行わないと余計に尿意をもよおしてしまうことがあります。
排尿日誌
自分でも把握しやすいよう排尿日誌をつけると良いでしょう。
排尿日誌は、自分で作っても良いですし医療機関に置いてあることもあります。
自分でつける場合はトイレに行った時間、尿の量、出たときに感じたこと、その日の天気や気温などを記録します。
こうすることで排尿障害が起こる時間帯を把握することができます。
生活指導
生活指導は、水分の取りすぎに気を付ける、利尿作用のあるカフェインをとらないなど食生活を中心に指導を行います。
便秘や肥満によっても過活動膀胱になってしまうこともあります。
普段の生活を見直し、膀胱に優しい生活を送れるようにします。
行動療法や排尿訓練と共に生活を見なおすことも忘れずに行うようにしましょう。
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