過活動膀胱と頻尿
過活動膀胱は泌尿器科の疾患で、排尿障害を起こすことをいいます。
過活動膀胱の症状には、尿意切迫感や頻尿、夜間頻尿、切迫性尿失禁などがあります。
尿意切迫感とは、急に尿意をもよおして我慢できなくなってしまうことをいいます。
頻尿は1日に8回以上排尿することをいい、夜間頻尿とは夜、寝ている間に1回以上排尿に起きることをいいます。
人が排尿する回数は、1日に5回から7回、夜間は0回が正常とされています。
また、切迫性尿失禁とは、排尿したくなってからトイレまで我慢することができずに漏らしてしまうことをいいます。
過活動膀胱になるとまず困るのが頻尿です。
1時間おきに、時には1時日間に数回もトイレに駆け込んでしまう方もいます。
仕事に集中できない、会議中や取引先でもトイレに行きたくなってしまうなど、その影響は大きいです。
また、頻尿で旅行に行くのが嫌になる、外出が嫌になるという人もいます。
休みの日はひきこもるお父さん。。。と思われてしまうのも悲しいものです。
今回はそんな頻尿の症状と過活動膀胱についてまとめましたので参考にしてください。
ところで過活動膀胱って何?
まず、頻尿を起こす過活動膀胱の原因にはどんなものがあるのか考えてみます。
主に考えられているのは、排尿筋が過剰に活動することが原因とされています。
排尿筋とは膀胱の筋肉のことです。
普通なら排尿筋が伸び縮みしておしっこを貯めたり、押し出したりするのですが、これが過敏になってしまっている状態です。
その原因も、神経因性のものと非神経因性のものとに区別して考えられています。
神経因性の場合、脳と膀胱(尿道)の筋肉とを結ぶ神経回路に障害が起き、双方の信号のやり取りが正常に機能しなくなってしまいます。
その結果、膀胱にあまり尿が溜まっていなくても尿意を感じるといった過活動膀胱の症状が起こります。
非神経因性の場合には、前立腺肥大症が関係していたり、骨盤底筋のトラブルなどによって起こります。
ただし、原因がはっきりとは分からない場合もあります。
ストレスや自律神経の乱れが影響していることもあります。
過活動膀胱は男性にも女性にもある疾患ですが、原因はそれぞれ異なる場合が多くあります。
骨盤底筋のトラブルは女性に多い原因です。
男性の過活動膀胱だけを見てみると、その半数が前立腺肥大症に関係していると言われています。
前立腺肥大症とは、前立腺の内側の細胞が増加して肥大する疾患のことをいいます。
前立腺は、膀胱の下で尿道を取り囲むように存在する臓器です。それが尿道を圧迫して、過活動膀胱を招いてしまいます。
前立腺肥大症は年齢が高くなるにつれ発症しやすくなり、55歳以上になると5人に1人に症状があると言われています。
前立腺肥大症になる原因は、加齢や性ホルモン、喫煙、肥満、飲酒、遺伝などと考えられていますが、明らかな原因はまだ特定されていません。
過活動膀胱による頻尿をどうすればいいのか?
こうして、様々な原因で起こる過活動膀胱ですが、おしっこが貯まっていないのにトイレに行くように脳へ信号を出すことで頻尿が表れます。
せっかくトイレに行っても、おしっこが貯まったわけではないので少ししか出ないという、なんとも言い難いつらさ。
でも、脳がトイレに行くようにと指示するので、行かないわけにはいかないんですね。
こんな頻尿になってしまったらどうしたらいいのか、まとめます。
病院へ行くのが望ましいですが、すぐにはいけない人の為に、とりあえず今日からでもできる対策を上げますので参考にしてください。
(時間があるときに病院へ行ってみてください)
市販薬・サプリメントを飲む
骨盤底筋運動をする
膀胱訓練をする
膀胱に悪い食べ物・飲み物をやめる
病院へ行くと、市販薬やサプリよりも強いお薬をもらますが、他にする対策は大体同じです。
きちんと専門家から指導してもらった方が運動や訓練はうまくできるかもしれませんが、そんなに難しいことでもないのでまずは試してみてください。
また、膀胱に悪い食べ物や飲み物ですが、まずは、カフェインの入った飲み物をやめてみるのをお勧めします。
エナジードリンクにもカフェインは入っていますので注意が必要です。
香辛料やトウガラシなど刺激のあるもの、レモンやイチゴ、ヨーグルトなどの酸っぱいもの、添加物などは膀胱に刺激を与えると言われています。
完璧にやる必要はありませんので(続きませんよね?)、まずは頭に入れておいて定食を選ぶ時に気にしてみるくらいでもいいと思います。
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