男性の過活動膀胱の治療薬や漢方薬を比較してみました

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男性の過活動膀胱の治療薬と副作用

 

過活動膀胱とは、膀胱の収縮作用に障害をきたして起こるものです。

 

その症状は、頻尿や、尿意切迫感、切迫性尿失禁などです。

 

つまり、トイレが近い、急にトイレに行きたくなることが頻繁に起こる、または急にトイレに行きたくなり、トイレまでもたずに失禁してしまうなどです。

 

 

 

過活動膀胱の治療薬としては、膀胱の筋肉の緊張をとる薬を使います。

 

病院へ受診して、処方箋でもらう薬の代表的なものは、

 

 

デトルシトール

 

ベシケア

 

ウリトス

 

ステーブラ

 

 

などがあります。

 

どの薬も、抗コリン薬と呼ばれるもので、副作用として口が乾く「口渇」がよく起こります。

 

 

ただしこの副作用については、少量ずつ水分を取るとか、こまめにうがいをするなどの対策で楽になりますので、それほど心配はありません。

 

そのほか、便秘になることもありますので注意が必要です。

 

 

 

男性の過活動膀胱症状があるとき、前立腺肥大が原因になっていることが多くあります。

 

やはり、頻尿、尿意切迫感や、残尿感があることが多く、特に夜間の頻尿は、何度もトイレに起きることで不眠原因にもなり、生活の質を下げることになりかねません。

 

この場合は、前立腺肥大の治療を優先しなければなりません。

 

前立腺肥大が改善すると、症状は改善することがほとんどです。

 

前立腺肥大の治療薬は、自律神経に作用して前立腺の緊張を取るものです。

 

 

ユリーフ

 

ハルナール

 

フリバス

 

 

などが代表的です。

 

 

やはり副作用はあり、一番多いのが血圧が下がることによるめまい、ふらつきなどですが、頻度はそれほど高くはありません。

 


過活動膀胱の治療に使える漢方薬

 

過活動膀胱の症状に、漢方薬も使うことができます。

 

頻尿の症状に、「八味地黄丸」(はちみじおうがん)がよく使われます。

 

 

 

漢方薬は同じ症状でも体質に合わせて使う薬を変えますので、少し冷えがある場合、特に下半身に冷えがある場合には「牛車腎気丸」(ごしゃじんきがん)が良いでしょう。

 

 

逆に、冷えがない場合は八味地黄丸よりも「六味丸」(ろくみがん)が適応となります。

 

 

残尿感がある場合には、「猪苓湯」(ちょれいとう)が良いでしょう。

 

猪苓湯は、体内の水分の流れを調整する漢方です。

 

 

 

 

これらの漢方薬は、市販もされているものですので、症状の軽い場合には試しやすいです。

 

ただし副作用もあり、体に合わない場合はむくみが出たり、配合されている生薬から、胃が弱い方は胃の調子が悪くなることもありますので注意してください。

 

2週間ほど飲んで、体調が逆にすぐれないという場合は、体質に合わないことが考えられますので、中止するか、別の漢方薬に変える必要があります。


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