40歳以上の8人に1人が過活動膀胱?
過活動膀胱炎とは、腎臓で作られた尿を溜めておく膀胱が過敏になっていることにより、尿を溜めて我慢しておくということが難しくなる病気です。
一般的に、人が一日に排尿する回数は、平均5回から7回と言われています。
一日に10回以上はトイレに行くという方は、一度病院で相談することをおすすめします。
また、
「急に前触れもなく尿意を催し、我慢ができなくなる」
「突然尿意が起こり、我慢することができずに漏らしてしまうことがある」
「夜中に何回もトイレに行きたくて目が覚めてしまう」
という症状に心当たりのある方は、過活動膀胱炎である可能性があります。
最近の調査結果によると、40歳以上の8人に1人が過活動膀胱に該当するような何らかの症状が見られるとされています。
男性の主な過活動膀胱炎の原因には、脳と膀胱をつないでいる神経回路に何らかの異常が起きることによって引き起こされる神経因性のものと、前立腺肥大症によって尿路が詰まり、排尿困難となることで起こるものがあります。
一日に何度もトイレに行かなければならなかったり、夜に何度もトイレに行くために目が覚めたりという状態が続くと、とてもつらいものです。
特に夜間頻尿は、睡眠不足の原因にもなりますので、症状に気づいたら早めに改善策を図ることをおすすめします。
男性の過活動膀胱炎は市販薬で改善できる場合もあります。
「牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)」や「八味地黄丸(はちみじおうがん)」といった漢方薬は頻尿などの尿に関するトラブルを抱えた人に処方される薬です。
八味地黄丸(はちみじおうがん)
「八味地黄丸」は利尿作用のある生薬を含み、夜間頻尿や膀胱炎や頻尿などの治療に使われます。
大鵬薬品から販売されているハルンケアという医薬品は、この「八味地黄丸」に由来した生薬が使われています。
牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)
この「八味地黄丸」に「牛膝(ごしつ)」「車前子(しゃぜんし)」を加えることにより、血行を良くする作用や利尿作用を強くしたものが「牛車腎気丸」です。
体力が低下している人や冷えや倦怠感がある場合におすすめの漢方薬です。
漢方薬は体質や症状をしっかりと把握し、適切なものを選ぶことが大切です。
自分の症状や体質がどのタイプであるかを見極め、専門家のアドバイスを聞くことも大切です。
また、市販薬の服用とともに、膀胱訓練や運動、食事などへの配慮も必要です。
また、市販薬を1週間から2週間ほど服用しても症状の改善が見られない場合は、他の病気が潜んでいる可能性もあります。
その場合は、一旦服用を中止し、病院を受診することをおすすめします。
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