男性の排尿トラブルの主な原因
過活動膀胱というと、どちらかといえば高齢者に多いイメージですが、近年10代、20代といった若い世代にも増えてきています。
その原因は大きく分けてて5つありますが、今回は男性に的を絞ってお話しますので、主な原因は3つとなります。
1つめは加齢によるものです。
高齢者の頻尿トラブルの多くは加齢によるものになります。
年齢を重ねるごとに身体機能の低下はもちろんのこと排尿をコントロールしている脳の機能も低下していきます。
そのため、加齢によって頻尿トラブルが起きてしまうのです。
2めは男性特有の病気、前立腺肥大症が原因になっているケースです。
前立腺肥大症とは、生殖活動を行うために必要な男性ならではの臓器ですが、この臓器は尿道をぐるっと囲むような形になっています。
主に加齢などにより前立腺が肥大化、尿道を圧迫し排尿障害を起こしてしまうことがあります。
3つめは神経因性の過活動膀胱です。
文字を見ればなんとなくわかるかもしれませんが、簡単に言えば脳からの信号トラブルが原因です。
脳卒中や脊髄損傷などの後遺症から発症するケースもありますが、最近の若い世代に増えている頻尿もこれに当たると考えられます。
というのも、過度な緊張、ストレスなどによっても脳からの信号伝達異常がおこる場合があるからです。
通常排尿とは、「膀胱に尿が一定量たまる」→「末梢神経を通って脳に連絡が行く」→「尿意を感じトイレに行って排尿する」という流れになっています。
が、過度な緊張・ストレス等を受け続けると、その伝達網に異常をきたし頻尿という症状を引き起こしてしまうのです。
10代の若い男性が過活動膀胱になる理由と対策
10代男性の場合ですと、前立腺肥大症も有り得ないわけではありせんが、一番可能性が高いのは神経因性でしょう。
神経因性過活動膀胱の対策としては、まずはスポーツ、趣味などでストレスの発散を心がけてください。
職場や学校など、現代の若者は多くのストレスを抱えながら生活しています。
だからこそうまく発散できなければ、排尿トラブルだけに限らず身体機能に様々な影響を及ぼしたり、また心の病という形で自身を蝕みかねません。
少しの時間であっても、自分が好きなことに熱中できる時間を作ることで生活もより豊かになりますし、なによりストレスによってもたらされた様々な不調を改善することにもつながります。
また神経因性過活動膀胱はその名のとおり精神面も大きく関わってますので、手っ取り早く心療内科を受診することも有効な手段です。
直接命に関わることはないにしても、放っておけば排尿障害によって新たなストレスが生まれいつまでも改善できない負のスパイラルに陥ってしまいます。まずはできるところから始めてみましょう。
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