過活動膀胱と緑内障 使える薬と使えない薬

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過活動膀胱と他の病気

 

過活動膀胱は年齢とともに増えていく病気です。

 

ただ、年を重ねていくと、トイレの問題だけではなく、高血圧や糖尿病、前立腺肥大症など他のいろいろな病気も一緒に抱えていくことも少なくありません。

 

病気になって病院へ行くと、ほとんどの場合、お薬をもらいますよね。

 

いくつも薬を飲むことになった時に考えなくてはいけないのが薬の他の病気に与える影響です。

 

それぞれの病気には効き目がある薬も、他の病気を悪化させてしまう可能性があるからです。

 

今回は、過活動膀胱の患者さんが患っている割合がわりと多い緑内障と過活動膀胱の薬についてまとめました。


緑内障とはどんな病気?

 

緑内障がどんなものかというと、見える範囲がだんだん小さくなってしまう病気です

 

 

もしかしたら、お住まいの自治体でやってくれる健康診断でこんな検査をしたことがありませんか?

 

目の検査ですが、目に風をプシュっと当てられる。

 

これ、実は緑内障かどうかが調べるものなんです。(他の目的もあります)

 

 

緑内障は、眼圧が高くなることで起きてしまいますので、簡単に言うと目玉が固くなりすぎていないか調べています。

 

 

緑内障は少しずつ視野が狭くなるので、本当に悪くなるまで気づかないことも多いようです。

 

ですので、こうして健康診断に取り入れて早めに治療しようということなんですね。

 

ちなみに、私のいる自治体では40歳以上の健康診断に入っています。

 

若い人がなることは少ない病気ですので、ある程度の年齢で検査が入ってくるということです。

 

過活動膀胱になっている人もいるわけですよね。


過活動膀胱の薬が使えない緑内障

 

ここで問題になるのが、緑内障にかかっている方が過活動膀胱になっている場合です。

 

どちらも年齢がいくとかかりやすい病気ですから、両方とも持っているということも十分にあり得ます。

 

日本人の約12%が過活動膀胱と言われている今、他の病気と合併などということは珍しくありません。

 

 

過活動膀胱にかかった場合、まずは抗コリン剤というお薬を使うことが多いです。

 

この抗コリン剤の薬が、閉塞隅角緑内障というタイプの緑内障に使うと症状を悪化させることがわかっています。

 

緑内障にも2種類あり、すべてのものの症状を悪化させるのではないのです。

 

また、閉塞隅角緑内障でもレーザー治療などを受けた場合、使える場合もあります。

 

 

緑内障にかかっている人は過活動膀胱で病院にかかるときは必ず医師に伝え、どんな薬を選ぶか相談しましょう。


緑内障でも使える治療薬

 

緑内障の患者さんでも、お医者さんと相談して使える過活動膀胱の薬があります。

 

というのも、過活動膀胱の薬は抗コリン剤の他にもあるからです。

 

たとえば、β3アドレナリン受容体作動薬という薬やα1アドレナリン受容体阻害薬という薬が使われることが多いようです。

 

 

 

 

 

また、漢方薬の八味地黄丸料(はちみおうじかん)や猪苓湯(ちょれいとう)などの自然のお薬を使うこともあります。

 

 

どの薬にも一長一短がありますし、過活動膀胱といっても緑内障だけでなく他の病気も持っていたり、原因も様々です。

 

総合的に判断して治療をすることが大切となります。

 

できるだけ、自分の状態を詳しく医師に伝え判断してもらうことで、適切な薬を選んでもらえることにつながります。

 

緑内障もそうですが、他の情報もきちんと把握し、伝えるようにしましょう。


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