過活動膀胱と下腹部痛や腰痛
トイレの時に痛みがあると、なんか心配になりますよね。
トイレが近いことや、急にもよおしたり、ただでさえ気になって仕方ないのに、痛みがでたらどんどん不安になります。
もんもんとしてネットでいろいろと原因を探したりしてしまいます。
今回は、おしっこが溜まってきたときに下腹部に痛みがある場合や腰痛、太もも痛があるときは過活動膀胱なのか?それとも他の病気なのか?考えてみましょう。
過活動膀胱で痛みはでるのか?
過活動膀胱は、尿を溜める蓄尿という膀胱機能の障害によりおこります。
膀胱が過敏になり、過剰に尿意に反応して尿を出そうと脳が働きます。
そのため、尿を溜められずに、尿意を我慢することが難しくなります。
男女共に起こり、50歳を超えると男性にやや多くなる傾向があります。
過活動膀胱の男性は、一日8回以上トイレに行く傾向があります。
また、2時間以内の間隔でトイレに行ったり、トイレに行っても出る尿は少ないという特徴があります。
詳しいい原因は不明とされていますが、ストレスが大きく関わっている場合があります。
その他、加齢によって膀胱が伸展しなくなったり、伸び縮みが悪くなるというのも原因のひとつと考えられています。
また、前立腺肥大症などの前立腺疾患がある場合、膀胱の反応が強くなり、頻尿をうながす場合があります。
また、脳梗塞や脳内出血、脊柱管狭窄症、パーキンソン病などが原因となる場合もあります。
尿検査で血尿や膀胱炎がないかを確認したり、残尿を確認する検査を行い、膀胱の状態を調べます。
また、排尿日誌をつけ、尿意の強さや失禁の有無などをチェックします。
基本的に過活動膀胱に痛みはなく、下腹部が痛い場合には間質性膀胱炎の可能性があります。
過活動膀胱でなく痛みがあるときにはどんな病気がある?
間質性膀胱炎は、頻尿の症状が出る他、尿意切迫感があり、過活動膀胱と似ています。
異なるのは、蓄尿時の膀胱痛です。
尿が溜まってくると、深い感や痛みが強くなり、膀胱や尿道だけでなく、下腹部や大腿部、腰が痛む場合があります。
また、下腹部に圧迫感を感じる場合や、残尿感を感じる場合があります。
痛みがおきるのは、尿が溜まった時や排尿後、身体が冷えた際に多くみられます。
過活動膀胱用に処方された抗コリン薬を服用しても下腹部痛がおさまらない場合には、間質性膀胱炎の可能性が高まります。
また、慢性前立腺炎や膀胱や下部尿管の結石などが原因で下腹部が痛む場合がありますので、医療機関で適切な検査を受けることをおすすめします。
関連ページ
- 男性の過活動膀胱と切迫性尿失禁の関係
- 過活動膀胱になると、切迫性尿失禁という症状が出ることがあります。実に尿漏れのある男性の半分が切迫性尿失禁という風にも言われています。今回は、切迫性尿失禁についてまとめましたので、参考にしてください。
- 男性の過活動膀胱と頻尿の関係
- 頻尿に加え尿意切迫感や切迫性尿失禁という症状があると過活動膀胱と診断されます。今回は、過活動膀胱の症状の1つである頻尿についてまとめました。どうして頻尿になってしまうのか、頻尿の対策なども書いていますので参考にしてください。
- 男性の過活動膀胱と尿漏れの関係
- 過活動膀胱の男性の中には尿漏れがある方とない方がいます。過活動膀胱だから尿漏れがあるとは限らないのですが、ほおっておくと尿漏れが起こることがあります。ひどくなると切迫性尿失禁といって、急にもよおしトイレに駆け込むがぎりぎり間に合わないという困った症状が出てしまいます。切迫性尿失禁は過活動膀胱を改善していくにつれて収まってきますので、まずは過活動膀胱の改善を目指しましょう!
- 男性の過活動膀胱と尿意切迫感の関係
- 突然トイレに行きたくなり我慢できない、これを尿意切迫感と言います。尿意切迫感の原因には過活動膀胱や前立腺肥大症があります。今回の記事では、男性の過活動膀胱kと尿意切迫感についてまとめましたので参考にしてください。
- 過活動膀胱と切迫性尿失禁、頻尿は違うの?その違いって何?
- 過活動膀胱に頻尿、切迫性尿失禁。。。いろいろな医療用語が混じっていったい何が何だかわからない!という方も多いのではないでしょうか?用語を覚えるありませんが、違いを知っておくと治療の時や、ネットで調べるときにも役に立つことがあります。今回は、3つの言葉の違いをまとめました。
- 過活動膀胱と残尿感は関係あるのか?残尿感の原因と対策
- 男性でトイレの後にもまだ残っている感じがするという方が多いです。これを残尿感と言いますが、過活動膀胱と残尿感は関係があるのでしょうか?今回は、残尿感があるときに考えられる病気をまとめましたので参考にしてください。
- 男性の過活動膀胱と夜間頻尿は関係しているのか?むくみにも注意!
- 夜間頻尿と言って、夜にトイレに起きてしまう症状は寝不足になるしきついものです。過活動膀胱の男性の中にも夜間頻尿が起こる人がいると思いますが、今回は、それら二つの関係についてまとめました。夜何度も起きてしまうのにはむくみも関連があると言われていますので、そちらも注意しましょう。
- 過活動膀胱をほおっておくと尿閉になることはあるのか。対策や注意点
- 尿閉というのをご存知でしょうか?なんらかの原因で全くおしっこが出なくなってしまう病気です。過活動膀胱を放置すると尿閉になるかもしれない。。。と心配される方もいるかもしれません。前立腺肥大症が深刻でほおっておくと尿閉の可能性もあると言えます。症状が気になりだしたら病院へ行くようにしましょう。
- 過活動膀胱と残尿量 残尿量が多いと残尿感が増すのか?
- 男性の過活動膀胱と残尿量の関係をまとめましたので参考にしてください。残尿量とはトイレの後に膀胱に残っている水分の量です。これが多いときちんど出せていないことになります。また残尿量が多いと残尿感が増えると思うかもしれませんが、関連があるとは言えません。前立腺肥大症や前立腺炎の可能性があります。
- 男性で排尿痛があるときは何の病気?過活動膀胱と関係がある?
- 多くの男性が抱えるトイレの悩み。過活動膀胱で困っている人も多いです。ただ、トイレにまつわる病気は過活動膀胱だけではなく、他にもいろいろあります。今回は、排尿痛がある場合はどんな病気か?過活動膀胱と関係があるのかまとめましたので参考にしてください。
- 男性の過活動膀胱と多尿の関係
- 頻尿の症状がある男性の中で、その原因が過活動膀胱なのか多尿なのか判断しづらいことがあります。過活動膀胱は膀胱が収縮する病気で、トイレの回数が多いのにちょっとしか出ません。一方の多尿は、1回の尿量は正常なのに何度もトイレに行ってしまいます。今回の記事では、両方の違いをまとめました。
- 男性の過活動膀胱になると排尿痛や排尿障害が起こるのか?ほかの病気の可能性は?
- 過活動膀胱になると頻尿や切迫性尿失禁などの排尿障害が起こります。ただ、排尿痛が起こることはありません。ですので、おしっこをするときに痛みがあるときには病院で検査する必要があります。また、男性の排尿障害の原因に前立腺肥大症があります。前立腺肥大症の治療などについてもまとめましたので参考にしてください。
- 男性の過活動膀胱の原因 神経因性膀胱とは?対策は?
- おしっこが貯まっていないのに尿意が来てしまう、そんな過活動膀胱に悩まされている男性は多いです。その原因ですが、神経因性膀胱と非神経因性膀胱とに分類されます。難しい言葉ですね。今回の記事で、神経因性膀胱について解説しましたので参考にしてください。