過活動膀胱(かかつどうぼうこうえん)で日常生活に支障が・・・
男性でも女性でも、年齢を重ねるにつれてトイレの悩みというのが増えてきます。
中でも夜中に尿意を感じて目を覚ますという人が増加するものです。
しかも1度だけでなく、夜間に何度も尿意を覚えトイレに行くという人も多く、十分な睡眠が取れずに睡眠不足に陥る人が少なくありません。
また、夜間だけでなく、昼間も尿意を感じてトイレに行ったかと思うと、短時間で再びトイレに行きたくなるという症状になったりします。
そんな風に頻尿になると、会議や車で遠出する時等、トイレに直ぐに行けない状況の際に、我慢し切れなくなる等、日常生活にも問題が生じることがあるのです。
男性と女性の過活動膀胱の違い
そんな風に頻尿が生じる主な原因は、過活動膀胱(かかつどうぼうこう)になっている可能性が高かったりします。
過活動膀胱とはいったい何なんでしょうか?
名前が示す通り、膀胱がうまく機能しなくなってしまい、正常に機能しなくなった状態の事です。
過活動膀胱になると、膀胱が収縮しておしっこを貯められくなったり、急にトイレに行きたくなり漏らしてしまうなどの困ったことが起きます。
また、過活動膀胱の原因は様々で、特に男性と女性では生じる主な原因に違いがあります。
ちなみに男性の場合は、前立腺が肥大化する事により、膀胱を圧迫する様になり、発症するケースが多いです。
というのも前立腺は男性にだけしか存在しない器官であり、しかも中年以降になると、徐々に肥大化してしまう人が少なくありません。
更に前立腺は、ぼうこうのすぐ下に存在するので、肥大化すると膀胱を圧迫して炎症を生じさせてしまいます。
一方、女性の場合は、出産や加齢、閉経後にぼうこう周辺の筋肉や尿道をコントロールする女性ホルモンが激減してしまうため、正常に尿コントロール出来なくなるのです。
そのため、過活動膀胱になり、十分に尿がたまる前に、強い尿意が生じたりしてしまいます。
過活動膀胱の治療にはどんなものがある?
過活動膀胱を治療するには、病院に行き、専門の医師に検査をして貰うのがベストでしょう。
トイレが近い頻尿や尿意切迫感、切迫性尿失禁の原因を探る必要があります。
そうして検査や診察により、原因がはっきりする事で、正しい対処が可能になるものです。
そして実際に過活動膀胱という形で、膀胱がうまくコントロールできない場合は、まずは薬による治療を行う事になるケースが多かったりします。
ただしこういった薬は、基本的に即効性はそれ程期待出来ず、数ヶ月単位で継続して服用した後に、徐々に効果が実感出来る物が多いです。
ですので継続して正しく薬を服用する必要があります。