過活動膀胱に使える貼り薬
トイレに行ってばかり、またたまに間に合わないなどということが起こる過活動膀胱。
仕事を持つ男性にとってはとてもやっかいで、困った病気です。
過活動膀胱で病院にかかり、治療をしている方は、なんらかの薬を服用されているのではないかと思います。
薬はお医者さんに決められたとおりの回数、期間飲み続けることが大切ですが、忙しくてどうしても忘れてしまう、副作用がないか心配、などの不安を持って飲んでいる方も多いのではないでしょうか?
今回は、そんな飲み忘れや飲み薬の副作用が出てしまうなどの問題がある方に、貼るだけでいい過活動膀胱薬、ネオキシテープを紹介します。
これは、市販薬ではないので病院で処方してもらう必要がありますが、試してみたいという方はお医者さんと相談してみるといいでしょう。
過活動膀胱の貼り薬ネオキシテープとは?
ネオキシテープは主に頻尿に働きかける薬です。
以前から、頻尿の治療にオキシブチニン塩酸塩という薬が使われていました。
その同じ効き目がある成分を使って作られたのがネオキシテープです。
飲み薬と同じ効果があるものを、貼って皮膚から吸収させようということです。
しかも、成分が徐々に体に入っていくので1日に1回貼り付けるだけでいい、という大変便利なお薬になります。
使い方は簡単で、お腹の下か腰、もものあたりに貼ります。
それを、24時間おきに取り換えます。
このテープのメリットは、飲み薬と比べて安全なうえに、薬の効果が飲み薬とだいたい同じだということです。
また、飲み忘れがないということと、常に薬が吸収されているということで、飲み薬よりも効果が表れやすいとも言えます。
ネオキシテープを使う時に気を付けること
ただ、飲み薬と同じ副作用が出てしまう心配があるのがデメリットです。
副作用としては、尿閉、血小板減少、麻痺性イレウスなどが起こることがあると言われています。
また、貼り薬特有のかゆみや皮膚が赤くなるなどが起こる方もいるようです。
その場合は、貼る場所を変えるなどして対処します。
そのほかにも、一つ気をつけておきたいことがあります。
それは、前立腺肥大症が見られる男性にはこのネオキシテープは使わないということです。
頻繁におしっこをするのを防ぐ作用が、前立腺肥大症には悪影響を与えるからです。
そのため、男性が使いたい場合は病院できちんと相談してから使用してください。
ネオキシテープは1日に1回貼るだけでいいという手軽な薬です。
ただ、他の薬も同じように、やめるとまた頻尿になってしまうということも多いです。
根本的な改善になっていないんですね。
病院に行くと、薬の他にも、膀胱訓練や骨盤底筋体操、食生活などの見直しなどを指導してもらっているのではないでしょうか?
薬で症状を抑えるとともに、膀胱を正常な状態に近づけていくようにしましょう。