男性の過活動膀胱炎とは

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男性にも多い過活動膀胱とは

 

突然、尿意が起こり、トレイに行こうと思ったら我慢できずに漏れてしまったという人は、結構います。

 

我慢できないほどの尿意が襲うのは、過活動膀胱かもしれません。

 

 

※過活動膀胱炎は正しくは過活動膀胱と言います。

 

 

過活動膀胱とは、トイレが近かったり、一晩に尿意で何度も目が覚めるという頻尿の症状が出る病気です。

 

 

また、頻尿は、尿をためる膀胱の機能障害のひとつです。

 

膀胱の中にたまっている尿の量とは関係なく、排尿筋という膀胱の筋肉が収縮して、突然尿意が起こるのです。

 

 

 

40歳を過ぎると、8人に1人は過活動膀胱炎の症状がみられると言われています。

 

過活動膀胱は、男女ともにおこりますが、50歳以上に限定すると、男性の方が多くなっています。

 


過活動膀胱の原因とは一体何か?

 

過活動膀胱の原因は、人によって様々です。

 

 

脳と尿道をつなぐ神経のトラブルで起こる神経因性のものと、非神経因性のものがあり、男性と女性とでは原因が異なります。

 

 

 

神経因性の過活動膀胱は、脳血管の障害など、神経のトラブルが原因で起こります。

 

排尿筋を締めたり緩めたりすることが上手くできなくなり、過活動膀胱炎の症状が出るのです。

 

 

 

神経のトラブル以外の原因としては、前立腺肥大症に関連したものがあります。

 

前立腺肥大症は、男性特有のもので、下部尿路が詰まることで尿が出にくくなります。

 

出にくい尿を何とか出そうとすると、膀胱に負担がかかってしまいます。

 

その結果、膀胱がちょっとした刺激にも過剰に反応するようになり、過活動膀胱になってしまうのです。

 


男性の過活動膀胱の治療の方法

 

過活動膀胱は、膀胱訓練と薬物療法で治療します。

 

 

 

膀胱訓練は、尿意を我慢して、膀胱にたまる尿の量を増やしていき、トイレに行く回数を減らす訓練です。

 

ただ、膀胱訓練は、病気でない患者に対して行われるもので、前立腺肥大症の患者にはむいていないと言われています。

 

 

 

薬物療法には、いくつか種類があります。

 

そのひとつが、抗コリン薬と言われるものです。

 

抗コリン薬は、膀胱の収縮を抑える薬です。

 

ただ、抗コリン薬は、主に女性に使われていて、男性に多い前立腺肥大症が原因の場合は、前立腺や尿道の筋肉を緩ませて尿道の通りをスムーズにする治療薬を使います。

 

 

 

日本は、昔から漢方薬を愛用している人が少なくありません。

 

過活動膀胱の治療にも、漢方薬を使う人がいます。

 

漢方では膀胱の機能や泌尿器の老化防止、自律神経の改善など、トータルに考えてアプローチしていきます。

 

どの治療薬を使うかは、担当の医師とよく相談して、慎重に決めていきます。