男性の過活動膀胱、薬以外にもやっておきたい膀胱トレーニング
男性が過活動膀胱になった場合、泌尿器科でもらった薬を服用することも必要ですが、それだけでは解決することが少ないため、膀胱訓練と呼ばれるトレーニングをする必要があります。
尿意を感じた場合、すぐにトイレに行ってしまうと、膀胱の訓練にはなりません。
尿意を感じたとしても、1回は我慢してみるということが必要になります。
そうすることで膀胱の容量がだんだんと増えていき、我慢することが苦にならなくなります。
トイレ1回分の目安となる尿の量は300mlと言われており、コップ1杯半の量です。
この量に達していない場合にはまだ容量に改善の余地があることが明白で、膀胱訓練で鍛えていくことになります。
頻尿などの症状が出る過活動膀胱になると、突然の尿意や頻繁に行われる排尿が生活に支障をきたすことになります。
生活に支障をきたさないレベルにするには尿意を我慢する、排尿する機会を減らすことが求められます。
排尿する機会を減らすということは容量を増やし、多くの尿をためこむようにすることを意味しています。
そして、尿意を我慢することは、できるだけ多くの尿をためこめるようにする環境を整えることを意味しています。
我慢できなければその時点での排尿を余儀なくされるため、ためこみようがないためです。
膀胱トレーニングのコツとやり方
こうした膀胱トレーニングはまずは休日に行うことが大切で、そこから仕事場でやってみるといったことにつなげていくことが大切です。
尿意を感じたらまずは1回我慢をし、落ち着いたらトイレに行くということから始めます。
それを繰り返していくと尿意を我慢する回数が段々と増えていきます。
そして、我慢の回数が増えていったら我慢する時間を今度は増やしていき、5分、10分、15分と伸ばし、最終的にトイレに行く感覚が2時間、3時間になれば膀胱訓練は成功ということになります。
最初の段階では失敗することも多く、漏らしてしまうことも場合によってはあり、そうなると膀胱訓練自体やりたくなくなるということにもつながります。
しかし、こうした訓練には失敗はつきものであり、だからこそ休日に行う必要があると言えます。
また、切迫性のものは仮に漏らしたとしても実は少量であることが多いため、そこまでの実害はなく、仕事場で男性用の尿漏れパッドやおむつをつけて訓練を行うことも可能です。
膀胱訓練は恐怖心との戦いになりますが、この戦いに勝利することで過活動膀胱から脱することができ、快適に日常生活を送ることができるようになるため、焦らずに続けていきましょう。