20代の男性の過活動膀胱の原因は?
過活動膀胱は急に尿意を催してしまったり、トイレに近かったりする症状で中高年の男性や女性がなってしまうものとされていました。
しかし、20代の男性であってもこうした過活動膀胱になることが言われており、20代の男性がなぜ過活動膀胱になるのか、そして対策はどのようにすればいいのかを知ることが大切です。
原因として考えられるのは神経のトラブルによるものです。
通常、膀胱に尿がたまると、たまったことを知らせるセンサーが脳に届き、もう出さないといけないという信号を受け取り、それが尿意となります。
しかし、神経に何らかの異常が見られるとこのセンサーが異常な反応をするようになり、まだたまってもいないのにたまったとセンサーを出してしまって混乱するというのが神経のトラブルです。
こうした神経のトラブルの裏には、脳血管障害や脊髄損傷といった重大なトラブルを抱えている可能性があり、特に過活動膀胱になりにくいとされる20代男性の場合にはこういったトラブルがある可能性が否めないことを知っておく必要があります。
次に、前立腺肥大症によるものです。
前立腺が大きくなることで尿路をふさぐことになり、その結果、なんとかして排出しようと力を入れるたびに負担がかかってしまい、結果として膀胱の筋肉がおかしくなり、過敏な反応を示すということになります。
この前立腺肥大症もまた中高年が抱える症状であるというイメージがありますが、20代でもこうした症状を抱えるケースが増えています。
20代の男性の過活動膀胱の対処法は?
20代の若い世代が過活動膀胱になった場合、とるべき対策としてまずはストレスの解消を心がけることです。
なぜなら、若い男性の場合、前立腺肥大症の過活動膀胱よりも、心因性の過活動膀胱になることが多いからです。
ただ、神経性の過活動膀胱になってしまうと、通常のストレスに加えて、トイレの心配が加わり、ますます症状が悪くなってしまうことも少なくありません。
また、ストレスを解消すると言っても、仕事の人間関係や家族の問題、もっと深刻な悩みなど簡単に軽減できない時もあります。
そんな時には、病院へ行ってみてはどうでしょうか?
泌尿器科で薬を処方してもらうことで過活動膀胱による頻尿や尿意切迫感を軽くしてもらい、トイレの心配をなくしていくことが改善のきっかけとなります。
また、心の問題を先に解決した方がよさそうなら、心療内科で診察してもらうこともできますので、考えてみください。
もし、病院へ行くことができないのならば、市販薬やサプリメントを試すことで、トイレの心配を少なくしていくということもしてみましょう。
それがきっかけで、ストレスが軽減、過活動膀胱じたいも落ち着いていくこともあります。
過活動膀胱になると、原因が複合的になっていることも多いので、一つの方法ではなく、いろいろな方法を試してみることをおすすめします。