過活動膀胱とはどんな病気か?
女性に限らず男性でも過活動膀胱に悩んでいる人は少なくないとされています。
過活動膀胱とは聞きなれないことがかもしれませんが、どんな症状なのかというと、膀胱の活動が自分に意に反して活発になる勝手に収縮してしまう状態の病気のことを指します。
たとえば、
急にトイレに行きたくなり焦ってトイレを探した経験がある
夜中に何度もトイレに目が覚めてしまい睡眠不足になっている
突然の尿意を感じて間に合わず漏らしてしまった経験がある
などという人は注意が必要と言えます。
過活動膀胱が発症する原因には様々なことが考えられますが、特に男性の場合は年齢を重ねることで前立腺が肥大化したり膀胱の筋力低下なども原因としてあるとされています。
また、脳卒中やパーキンソン病など脳疾患によって生じるようになることもあればストレスなどの心因性の問題から発展することも少なくないとされています。
特に最近では若い男性の間でもこの症状に悩んでいる人が増えているために、症状に気づいたら悪化する前に早めに改善していくのが良いと言えるのです。
過活動膀胱の治療 薬や運動
過活動膀胱の治療法としては投薬が一般的であり、
排尿筋の不随意収縮を軽減する抗コリン薬
膀胱を弛緩させて畜尿機能を高める作用のあるβ3刺激薬
などが投与されることが多いようです。
投薬治療と併用して行うのが良いとされているのが、過活動膀胱治療運動です。
実際にはどんなことを行うのかというと、尿道を締める骨盤底筋を鍛える骨盤底筋運動を行います。
本来骨盤底筋運動はくしゃみや咳をしたときにおしっこが漏れてしまう腹圧性尿失禁の治療に効果的だとされていますが、過活動膀胱でみられることが多い切迫性尿失禁にも有効だとされています。
まず、肛門の穴をぎゅっと締める感じに力を入れていきます。
男性の場合は睾丸を体の内側に引き込んで引き上げるような感じで力を入れていくとわかりやすいと言えます。
力を入れては緩める、というのを2〜3回ほど繰り返した後次は骨盤全体に引き締めるような感じで筋肉を意識しながらもっと力を入れていき、これも力を入れて緩めるというのを繰り返して行います。
その他には、骨盤底筋は内ももの筋肉とつながっているためにスクワットなどを行って太ももの筋肉を鍛えることで骨盤底筋も効果的に鍛えることが可能になります。