過活動膀胱、男女による原因の違いなど
男性が頻尿となる原因の一つに過活動膀胱があげられます。
過活動膀胱炎という方もいるようですが、過活動膀胱というのが正しい言い方です。
これは膀胱の筋肉が過剰に収縮したり硬直してしまうことによって引き起こされるもので、頻尿の大きな原因の一つとしてあげられます。
過活動膀胱の主な原因としては、女性の場合は骨盤の筋肉の緩みなどが主な原因といわれていますが、男性の場合には神経が原因であることも多いようです。
脳卒中や脳梗塞などの脳の血管障害や、脳自体の障害、脊椎の障害による後遺症など、脳と膀胱の筋肉をつないでいる神経の回路に障害が起こると、排尿を促す指令がうまく伝わらなくなってしまいます。
このため、膀胱に尿がまだ少ししか溜まっていないのにも関わらず尿を出そうとするなど、膀胱の筋肉を締めたり緩めたりすることがうまくできなくなり、排尿のトラブルにつながるのです。
女性は、加齢や出産などが原因で、骨盤の筋肉が弱くなったり伸びてしまうことがあります。
骨盤の筋肉は膀胱や子宮、尿道などを支えているため、骨盤の筋肉が弱くなることで排尿のメカニズムがうまく働かなくなるため、過活動膀胱炎が引き起こされます。
これら以外の原因としては、日頃の生活習慣やストレス、冷え性なども影響すると言われています。
過活動膀胱の治し方いろいろ
過活動膀胱の治し方には、薬物療法や行動療法、生活習慣の改善などがあげられます。
一般的には薬物療法を行うのが主流で、症状を軽減することができます。
膀胱の収縮を抑える薬を用いることで、たくさんの尿を膀胱内に留めることができるようになります。
行動療法としては、膀胱訓練や電気刺激による治療があげられます。
膀胱訓練とは尿意を感じたら我慢することで、我慢する間隔をのばしていくことで、トイレに行く間隔をのばしていきます。
また電気による刺激で、骨盤の筋肉の収縮力を高めたり、神経の働きを調整するのに役立ちます。
過活動膀胱の治し方として、生活習慣の改善も大きく影響してきます。
具体的には
体を冷やさないようにする
便秘や肥満に気を付ける
アルコールやカフェインを含む飲料の摂取を控える
刺激物を控える
水分の取りすぎに注意する
ことなどがあげられます。
これらは、地道な努力が必要となるでしょう。
また、過活動膀胱の対策となる健康成分も注目され始めています。
病院にかかる前にサプリメントなどを摂取しながら生活習慣の改善を行うことも、治療のひとつの手段といえるので、試してみるのもよいでしょう。