男性の過活動膀胱に当てはまる症状は?
過活動膀胱という病気は、
昼間8回以上、夜は3回以上トイレに行きく頻尿状態
急に尿が漏れそうになる切迫性尿意感
間に合わず尿が漏れてしまう切迫性尿失禁
といった症状があるものを言います。
※過活動膀胱炎と言われることがありますが、、正しくは膀胱炎ではなく過活動膀胱という病気になります。
過活動膀胱は読んで字のごとく、膀胱が活動しすぎる病気です。
診断では、特に切迫性尿意感が重視され、他の二つのうちどちらかが当てはまれば診断へとつながるようです。
健康な人ならば、400?から500?は溜められるはずの膀胱も、過活動膀胱の患者さんは100?程度しか尿を溜めておくおことができません。
日本では男女問わず40歳を超えた8人に1人に見られ、潜在的な患者は830万人はいると言われている病気です。
過活動膀胱 男性と女性による原因の違い
過活動膀胱は男性しかかからない、もしくは女性しかかからないという性質の病気ではありませんが、女性、男性によって、過活動膀胱の原因は変わってくる場合があります。
男性の場合、前立腺肥大がすぐ側の膀胱を刺激する事が原因となって、過活動膀胱を引き起こす場合がります。
勿論、男性であっても前立腺肥大以外の原因を持つ人もいるでしょうが、年齢からいっても前立腺肥大を心配してもよい年代でしょうから、疑って診る方が妥当でしょう。
さらに、女性の場合は骨盤底が緩みやすいというのが原因としてあげられます。
勿論、骨盤底の緩み自体は男女問わず起こりうることです。
女性は妊娠出産により骨盤底が傷つき尿道が閉まりにくくなるといったことや、また、直腸と膀胱に挟まれて子宮があるという、骨盤内の臓器の位置関係からしても、膀胱をはじめとする骨盤内の臓器をささえる骨盤底が安定しにくいということはいえるのではないでしょうか。
男女ともに見られる過活動膀胱の原因
男性女性に関わらない過活動膀胱炎の原因としてあげられるものにパーキンソン病、脳血管疾患や、脊髄の病気、損傷といったものもあげられます。
これらは神経の働きの障害が症状としてあらわれるものです。
私達の排尿の仕組みは、尿道を緩める一方で、膀胱を収縮させます。
これは、筋肉を緊張させることと、弛緩させるという全く正反対の動きを同時に行わなければならない複雑な作用であり、意識はしていなくても、かなり絶妙な自律神経のコントロールによって成り立っている行動です。
神経の働きがうまくいかなくなれば、やはり正常な働きの妨げとなる場合もあるのです。
また、こういったは作用は、年齢を経て、体の機能が衰えるに従い難しくなってゆきます。
裏をかえせば、年齢を経れば、誰でもなり得る可能性があるといっても過言ではないのかもしれません。